捕まえるのは、これ以上つらい命を増やさないため。地域猫を守る「TNR」に参加しました|下関・彦島【しあわせ活動】

汗びっしょりの、真夏の夜でした。

2026年7月29日、下関市の彦島で、私たちは地域猫を守るための活動に参加してきました。動物愛護団体アニマルエンシアさんをはじめ、ボランティアの方々十数名。夜の各ポイントに捕獲機を仕掛けて、猫を保護していく——「TNR」と呼ばれる取り組みです。

最初に、正直にお伝えしたいことがあります。「猫を捕まえて、かわいそう」「いったい何をしているの?」——そう見えてしまうかもしれません。でも、これは猫を守るための活動です。順番に、ご説明させてください。

タオルをかけた捕獲機。猫を怖がらせないための配慮です
▲ 捕獲機にタオルをかけるのは、中の猫を落ち着かせるため

「TNR」って、なんですか?

TNRは、3つの言葉の頭文字です。
T(Trap/保護する):外で暮らす猫を、やさしく捕獲機で保護する。
N(Neuter/手術):不妊・去勢の手術をする。
R(Return/戻す):元の場所へ、そっと帰す。

手術のとき、目印として耳の先を少しだけカットします。桜の花びらのような形から、この子たちは「さくらねこ」と呼ばれます。ひと目で「手術済み」とわかり、同じ猫を何度も捕獲しないための、やさしい目印です。

なぜ、捕まえる必要があるの?

猫は、とても速いスピードで増えていきます。外で生まれた子猫の多くは、暑さや寒さ、病気や事故で、短い一生を終えてしまう——それが、今も各地で起きている現実です。

手術をして元の場所に戻せば、その子は一代を穏やかに生ききることができ、そして新しく、外で生まれてつらい思いをする命が、これ以上増えていかない。捕まえるのは、いじめるためではありません。これ以上、悲しい命を増やさないためです。

救われない命の、蛇口を締める。今できるのは、それしかない——そんな想いで、みんな汗を流していました。

各ポイントに捕獲機を準備するボランティアの方々
▲ 十数名のボランティアで、各ポイントに捕獲機を準備

真夏の夜の、苦渋の想い

彦島のあちこちのポイントに、そっと捕獲機を仕掛けていきます。保護できた猫は、いったんシェルターへ。今日から明日にかけて、動物病院で手術を受け、そして——ちゃんと、元の場所へ戻します。

石垣のそばに仕掛けた捕獲機。地域猫が暮らすポイントで
▲ 地域猫が暮らすポイントに、そっと仕掛けます

正直に言えば、簡単な気持ちでできる作業ではありません。それでも、目の前の一匹に手を伸ばすことが、その子と、これから生まれてくるはずだった命を守ることにつながる。言葉にしきれない想いを抱えながら、それでも手を動かす。そんな夜でした。

知ることも、ひとつの応援です

もし、道ばたで耳の先が桜の形にカットされた猫を見かけたら、それは、誰かが手をかけて守った「さくらねこ」です。そっと見守っていただけたら、うれしく思います。

TNRのことを知って、誰かに伝えること。それも、りっぱな応援です。私たちチョイスジャパンは、これからもアニマルエンシアさんとともに、地域の小さな命のために、できることを続けてまいります🐾

最後までお読みいただき、ありがとうございました🙏✨