毎月第3水曜日、私たちが続けている場所
チョイスジャパンには、「しあわせ活動」と呼んでいる取り組みがあります。そのひとつが、私たちの本社2階講堂を会場に、毎月第3水曜日に開いている「猫座談会」です。動物愛護団体アニマルエンシアさん主催のこの座談会も、2026年9月16日で3回目を迎えました。

▲ 2階講堂を会場に開かれた座談会
「一人でやらない」、その言葉の重み
今回は、下関という私たちの地域で、実際に起きている問題に向き合う回でした。下関市に寄せられる猫に関する相談は、年間で220件。最も多いのは「餌やり」と「ふん尿」で、それぞれ65件にのぼるそうです。餌をやる人と、それを迷惑に思う人が対立し、その間で猫は減らないまま、また子猫が生まれてしまう。この座談会が大切にしてきた合言葉、「一人でやらない」の重みを、あらためて感じる数字でした。
愛情だけでは、管理できない現実
会場では、ある家庭の映像も紹介されました。ご家族が存命のうちはお世話ができていた猫たちが、その後、その数はいつしか40匹を超えていたという現場です。映っていた猫たちは、みな人によくなついていました。愛情を注がれて育てられてきたのだろうと感じます。それでも、愛情だけでは管理しきれなくなってしまう。私たちも、あらためてその現実を知ることになりました。
人と人の連携が、いちばん難しい
会場では、福祉の立場から気づくきっかけがあっても、プライバシーの観点からすぐには行政に伝えられないことがある、というお話もありました。見守りや、ちょっとした声かけ。そうした人と人のつながりを続けていくことの難しさを、参加されたみなさんが口々に語っておられました。多頭飼育の現場を整えるにも、避妊・去勢の手術にも、費用がかかります。決して気持ちだけでは進められない現実があることも、今回の座談会で共有されました。
保健所に引き取られ、抱っこされただけで震えていた一匹の犬が、数年をかけて災害救助犬として活躍するまでになった、というお話も紹介されました。
練馬区が15年かけて示したこと
座談会では、東京都練馬区の取り組みも紹介されました。NPO法人ねりまねこが2009年から15年をかけて、地域の猫を785頭から313頭まで減らしてきたそうです。行政が地域猫活動を「公共の活動」だと位置づけ、保健所が自治会への説明に同行し、全員の合意やハンコを求めない。そうした工夫の積み重ねが、15年という歳月をかけて、確かな変化につながっていました。
これからも、この場を続けていくために
保護活動をされている方の孤立を防ぎたい。そのために会社としてできることは、実はとても小さなものです。それでも、毎月第3水曜日にこの部屋を開け続けること。それを、私たちはこれからも、しあわせ活動のひとつとして守っていきたいと思います。
