下関から運んだ、三つの気持ち|熊本復興支援 子どもフェス

チョイスジャパンには、「しあわせ活動」と呼んでいる取り組みがあります。大それたことはできませんが、日々いただいているご縁を、できるかたちで地域にお返ししていきたい。そんな気持ちで、日常のなかで少しずつ続けている活動のあつまりです。その一つが、災害が起きたときの物資支援です。

2026年8月25日、熊本県宇城市で「熊本復興支援 子どもフェス」が開かれると伺い、私たちも下関からトラックを走らせました。

テントが並ぶ熊本復興支援 子どもフェスの会場

▲ 宇城市の小川防災拠点センターに、地域の方々が集まりました

あの震災から、ひと月足らず

7月28日、熊本を震度7の地震が襲いました。私たちはそのとき、水を積んで宇城市と氷川町へ向かっています。路面が持ち上がり、まっすぐには進めない道が続いていました。

それから、まもなくひと月。8月25日、宇城市の小川防災拠点センターに、この日は子どもたちの声が響いていました。

呼びかけたのは、宇城市に暮らす人でした

この一日を呼びかけられたのは、7月のときも私たちの物資を受けてくださった巻誠一郎さんです。宇城市小川町のご出身で、いまも宇城市を拠点に動いておられます。

「楽しいはずの夏休みを、悲しい地震の思い出だけで終わらせたくない」

その一言に、十数名の方が応えられたと伺いました。近所の大人、まだ学生の高校生、そしてアスリートの方々。誰かに頼まれて来た人はいなかったそうです。会場を動かしていたのは、外から来た誰かではなく、そこに暮らしている方々でした。

下関から運んだもの

トラックに載せたのは、封を切ればすぐ口に入れられるものと、飲み水です。食べものは私たちから。水は、製造元様がご厚意で無償提供してくださいました。この暑さなら、その日のうちに使っていただけるはずだと考えました。

もう一つ、下関からお預かりしたものがあります。今月の初め、市内で開かれた少年サッカー大会の会場で、選手の子どもたちが自分たちで募金を呼びかけてくれました。集まったのは112,374円。会場で集まった分に、後日あらためて届けてくださった方の分が加わって、この額になりました。この日、巻さんへお渡ししています。

会場を見渡すと、福岡市、四日市市、倉敷市。ずいぶん遠くの地名が並んでいました。仮設トイレも、生活用水も、シャワーも、それぞれの土地から運ばれてきたものです。一つの場所に、いくつもの土地の気持ちが、静かに集まっていました。

水しぶきの向こうにあった、たしかな夏

大縄跳びで遊ぶ子どもたち

▲ 暑さのなかで、大縄が回りつづけていました

この日は猛暑日でした。それでも子どもたちは、大縄を跳び、水風船を狙い、水の張られたプールをのぞき込んでいました。くじ引きの列も、駄菓子のつかみ取りの列も途切れません。炊き出しのテントからは湯気が上がり、温かい食べものが次々と配られていました。来た人は誰でも参加できる、そういう開き方をされていました。

震災の記憶を消すことはできません。それでも、その記憶の隣に、もう一つ、笑い合った夏の記憶を置くことはできる。会場に集まった方々の姿が、そう教えてくださったように思います。

続けることだけを、大切に

日時:2026年8月25日(火)11時〜 ▶ 会場:小川防災拠点センター(熊本県宇城市) ▶ 呼びかけ:巻誠一郎さんと、地元の実行委員のみなさま

2016年の益城町の地震、2020年の人吉水害、そして今回。熊本で何かが起きるたびに、私たちは物資を積んで現地へ向かってきました。ご縁のある土地が困っているのなら、できることをしたい。ただそれだけのことです。

宇城市の子どもたちの夏に、私たちも少しだけ加わらせていただきました。この一日をつくられた皆さまに、あらためてお礼を申し上げます。