インフルエンザが猛威を振るう季節になった。
NHKは今年の傾向を「例年より流行が早まっている」「年末年始の人ごみに注意」としている。
この季節にこそ、高麗人参の高級品種「紅参(こうじん)」を。
特に受験を控える本人とご家族には「528高麗紅参茶 受験王100」を。
受験大国・韓国ではこの「国民的健康機能食品」を受験に活用するのは当たり前の考え方だ。
韓国では10年近く大学受験のために、一生懸命、家族ぐるみで応援する。
その当日に体調不良は絶対あってはならない。
だからこそ、普段から高麗紅参を飲み続け、免疫力をアップさせる。
今回は、韓国忠清道の地で28年にわたり紅参の製造を手掛けるダジョン社のキム・チョルジュン社長に話を聞いた。「受験王」もここで製造され、日本に輸出される。韓国でも高麗人参関連のトップ企業社長だ。高麗紅参の魅力はどういったところにあるのか。ソウルから車で2時間半。田んぼ道を抜け、忠清北道の鎮川で話を聞いた。
韓国ではもともとかなりの高級品だった!
――「高麗人参」は日本でもよく知られています。いっぽう「紅参」はこれから、というところでしょうか。今日は基本的なところから伺いましょう。ずばり、“韓国で紅参といえば”?
以前は「お金持ちの飲むもの」でしたよね。高価なものだったんです。
なぜか。栄養価が高かったうえに、生産が難しかったんですよ。気候面での条件が限られていて、韓国内でも3か所のみで生産が可能だった。さらに韓国の最高級の機能性食品として輸出されていたので、本当に韓国の人も手に入れにくいものだったんですよ。
生産が難しいから、紅参は1997年まで国家が徹底的に生産を管理していました。個人や企業が勝手に生産したり、販売することができなかった。「専売」ということですね。日本でも昔は塩やタバコがそうだったでしょう? それと同じ概念だと考えていただいて結構です。
それほどに重要な品物だったのです。かつては海外の高級シルクと交換されていた時代※もありましたよ。国家の財源に貢献するもの、と言っても過言ではない時期もありました。
※ 編集部注:日本とは江戸時代に石見銀山の銀と交換されていた。島根県では銀と交換するのが惜しいため、高麗人参が栽培されるようになった。
――「高麗人参」と「高麗紅参」、はたしてどんな違いがあるのでしょう。
”人参(インサム)”とは、畑に生えている状態。植物の段階にあるのが人参です。ある意味、総称とも言えますよね。
“水参(スサム)”というのは畑に生えているもの、あるいは収穫されてそのままのもの。それを乾かすと“白参(ペクサム)”、そして蒸した後に乾かしたものを“紅参(ホンサム)”と言います。
さらに高麗「紅参」は、貯蔵過程で発酵し、成分がよくなっていきます。「ジンセノサイド」という成分が増えるのです。その過程で蒸気をあてることによって赤くなるから「紅参」なのです。
――さきほど、「高級かつ生産が技術的に難しい」とおっしゃいましたよね。具体的にはどういうことでしょうか。
気候の話をもう少し詳しくしましょう。土壌、地域の気候、温度に左右されるものなんですよ。朝鮮半島ではもともと、現在は北朝鮮にある開城(ケソン)、南下して江華(カンファ/仁川広域市)、そして豊基(プンギ/慶尚北道)など限定された場所で栽培されてきました。緯度でいうと36度から38度の間です。この点のみならず、気温・湿度・土壌も影響するんです。同じ緯度の中国でつくっても違いが出てしまうんですよ。
じゃあ、韓国と中国で何が違うのか。中国では内陸の農業地帯に行くと、海風が入ってこないでしょう。中国はむしろ偏西風がある。その違いがあるんじゃないかと。誰も学術的に完全な根拠を突き止めているわけではありませんが。業界のなかで「なぜ違いが出るんだろう」という話になったときに、この話になって。
だから中国産が出てきても、私達は負けませんよ! 成分が確実に違いますから。
韓国政府も認める6つの効果
――工場での製造過程で一番気をつけることとは?
品質管理、ということですよね。まずは栄養分。主要な成分のひとつジンセノサイドについては科学的な証明に基づく基準値がある。そこは正確でなければならない。
韓国では、医薬品、一般食品、健康機能食品の3つにはっきりとした違いがあります。日本でも同じでしょうか。
韓国では健康機能食品にはこういった定義があります。「身体に害を与えるものであってはならなない」。医薬品にはどうしても副作用がついてきます。副作用よりもプラスの作用が多いと判断して摂取されるものです。いっぽう、一般食品はたとえ健康に効果がないものでも、食べ物として食する。
そのなかで、健康機能食品たる役割を果たさなければなりません。紅参の場合、採取した後”紅参化”する過程で、味と風味が増し、より風味として安定するのです。
この鎮川で製造を始めて28年、現在の土地に工場を移して24年になりますね。韓国では、種からすべてを農協で管理しています。品質管理のみならず、安全ももちろん考えています。
――ではこの紅参、どういった効果があるのか。日本でどう説明したらよいでしょう。
一番多く言われているのが「万病に効く」ということです。
あまりに幅広い分野で栄養効果が言われていて、逆に絞って説明するのが難しいくらいです。
韓国ではがんに効く、という話も出ていますし、免疫力、記憶力……多くの話が出ていますよね。韓国の政府が広告などでの表現を認めているのはこの6つに対しての効果です。
免疫機能力
疲労回復
血流改善
記憶力、思考力
抗酸化
更年期
韓国では「国民的健康機能食品」
――そういったなかでも、ここで製造され、日本に輸出される「受験王」では「記憶力」の部分を強調しています。韓国でも「紅参と記憶力」というイメージは幅広く認知されているのでしょうか?
今年の年始に流行った受験がテーマの韓流ドラマでも、これを食べるシーンがありました。しっかりと認知されています。紅参と記憶力、受験を繋げる考え方は日本でももっと知られていくべきものです。
紅参のもっとも基本的な効能は「免疫力」です。
ある意味、ガンを含めた多くの病気は免疫力の低下から起きるものだと言われています。紅参の強みはその人の身体に新しいものを作るのではなく、弱っているところを強くしていくという作用です。本人の身体の一番いい状態に向けて調整してくれることなんですよ。寒い時は温めてくれ、熱い時は冷やしてくれる。
そうやってコンディションがよくなっていくと、当然のごとく、記憶力も良くなっていく。私達はそう考えていますよ。
――韓国ではいったい、どうやって食されるものなのですか? お茶ですか? 日本では「高麗人参」がサムゲタンに入っているというイメージがある程度です。
パウチ。ペースト状にしたものを飲む。これが一番一般的ですよね。紅参はかつて濃縮されたエキスを一番食べましたよね。料理に入れることは……あまりないですね。
韓国ではもうすでに、習慣化された「国民的健康機能食品」とさえ言えます。世界中の新しい健康食品のニュースは、いまやすぐに情報が駆け巡るじゃないですか。でも韓国ではなかなか紅参に勝つものは出てこないんですよ。50%のシェアを割ったことがないです。なぜかというと、効果があるからですよ。そうではなければ、わざわざ高いものを買わないでしょう!
――味はどうですか?
最初は……正直なところ慣れるのが大変でしょう。韓国人でも。私の子どもも、じつは最初は口にしようとしなかったんですよ。苦いですからね。でも、飲んでいるうちに慣れてきて、コンディションが崩れてきたら自ら望むようになってきましたよ。
飲まないと調子が悪くて、飲むと調子がいい。だから「ちょうだい」と。
娘は今、大学生なんですが、一人暮らしを始めた時に「紅参、持っていけよ」と言ったんですが、「いらない」と言われました。数ヶ月経った頃に……むこうから「体調が悪いから送ってきて」と。やっぱりな、と思って送ってあげましたよ!
最近は子どもの頃から食べるような習慣もありますよね。最初はキツいようですが。
――飲みはじめて、どれくらいで効果が出るものでしょう。
持続的に飲むものです。韓国の場合、多くは1~2ヶ月飲んでみて、飲まない時期を作って変化を見て、また飲むという方が多いようです。コンディションが悪い人のほうが早めに効果が出るとも言われています。健康状態が良くない方のほうが効果の差を感じやすいです。
だから、韓国では一番飲む年齢層は40代ですよね。体力的に苦しい時に飲む。奥さんが旦那さんのために買ってあげることも多いですよね。
血圧が下がっている人は上げてくれ、下がっている人は上げてくれます。これは学術的にも証明されていることです。糖尿、それから精力にもいいと言います。特に前者については医薬品以外で効果のある食品は少ないですから。
――日本でこれから愛用してみよう、という方へのメッセージを。
韓国では10年近く大学受験のために、一生懸命、家族ぐるみで応援します。その当日に体調不良やインフルは絶対あってはならないものです。だからこそ、普段から高麗紅参を飲み続け、免疫力をアップし、肝臓にジンセノサイドを貯めこむのです。
このための製品を作る際、つねにプライドがあります。私達は、お客様に”健康をプレゼントする”という考えを持っています。この製品は完成するまでに、6年かかるものなのです。その次の収穫まで10年間土地を休ませる必要があります。しかもその間、ミスをしてしまったら製品にならないという敏感なものでもあります。農作業にも大変な力が注がれています。韓国では「紅参を作る畑には入ってはいけない」という認識が昔からあるくらいです。貴重なものです。ぜひとも「身体の調子をいい方にコントロールしてくれる感覚」のお試しを。
ダジョン 1996年に人参・紅参製品製造会社として設立。04年に韓国政府より健康機能食品製造業の許可を得ると、同年に国務総理賞受賞、06年に輸出有望中小企業に指定されるなど大きな成長を続ける。2012年より企業附設研究所を設立するなど、さらなる技術の先端化、インフラ増強に取り組む。現在は100余種類の健康機能食品を製造。日本の他アメリカ、中国、台湾、ベトナムに輸出を行う。http://www.kgs.ne.kr/